窯業系サイディング
主原料として「セメント質原料」と「繊維質原料」を用いて形成したものが窯業系です。
メーカーにより木の繊維で補強させた「木質補強セメント系」、無機質・有機質繊維を用いて補強させた「繊維補強セメント系」・けい酸カルシウムなどの無機結合材を無機質・有機質繊維で補強させた「繊維補強セメント・けい酸カルシウム系」の3種類です。数あるサイディングのうち、「窯業系サイディング」のシェアは70%以上にも及び、住宅のみならず、商店・コンビニ・レストランなどの商業施設や事務所・景観を重視した工場・倉庫などの外壁として多く使われています。
壁の乾燥状態を保持するためには外壁材の性能だけでなく、施工法も重要で、外壁材の裏側に通気層(空気の通り道)を設けることが必要です。窯業系外装材協会(NYG)では、窯業系サイディングを使用した基本的な構成として、通気構法を業界標準としています。通気構法は、外壁材の裏側に空気の通り道を作ることで湿気を放出し、壁の中の結露を抑制することができます。
モルタルよりも軽く建物に掛かる負担を軽減できる窯業サイディングは大震災時に優れた耐震性能を発揮しました。
[阪神・淡路大震災の窯業系サイディングの被害]
※東京大学:1995年8月窯業系サイディング被災調査より
窯業系サイディングの特徴
デザイン性...
石柄・タイルレンガ柄・木目調柄・ライン・ストライプ柄・など様々なデザインを作り出せます。厚みのあるサイズを選べば凸凹も深く出来るので立体感・高級感を醸しだせます。
耐久性...
様々なサイト様やサイディング業者様等の間で5年〜7年を経過したら「再塗装しなければならない」みたいな事が書かれていたりしますが、それは昔の古い話です。現在の最新のサイディングは驚く程塗装及びコーティングの性能が向上していますし、メーカーも高機能なコーティングを売りにしています。どのメーカーも10年保障は当たり前で、さらには15年〜20年保障の製品まで出てきました。
防火性...
すべての製品に防火構造の認定を取得しています。
断熱性能...
モルタルの約6倍〜10倍の性能を誇ります。
軽量性能...
モルタルの約1/2の軽さでマイホームへの負担を軽減します。